不可説不可説転

早く人間になりたーい

2020年、カルディのクリスマスブレンドに感動する

まもなく師も走りだす今日この頃、走り回る師が増えだす前にとコーヒー豆のストックを買いに出かけた。 さて、僕は普段コーヒー豆をカルディでは買わない。というのも、ずいぶん前に完全予約注文で購入した高級コーヒー豆の味わいが平凡でひどく落胆させられ…

諦めることに慣れてしまった君への特効薬 『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』

キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースは特異なヒーローだ。なぜなら彼は、初めからヒーローだから。基本的にヒーローのオリジンとは、器に中身を入れる(見出す)までの物語である。さらに大別すると、元々持っていた力を自覚することによってヒ…

自分が何者であるかを知りたいのならば外に目を向けよ。『マイティ・ソー』

九つの世界の頂点に君臨する神の国アスガルドの王子、高潔な魂を持った者にしか持てない最強のハンマー「ムジョルニア」に選ばれた次期国王、最強の戦士、雷神。それがもし、何者でもなくなったら…?肩書が付きすぎて属性の闇鍋状態である本作の主人公、ソー…

『アイアンマン2』はヒーロー映画にあらず

※本記事は全能感を失ったときヒーローになる はじまりの物語『アイアンマン』 - 不可説不可説転の続編の感想です。 『アイアンマン2』はヒーロー映画にあらず。されど「青春映画」なり。 MCUをブランド化し一気にスターダムに押し上げたアイアンマン一作目か…

怒りと悲しみの先にあるもの 『インクレディブル・ハルク』

怒りに呑み込まれるか心拍数が200を超えると、緑の肌の巨大な怪物「ハルク」になる。 ハルクになったら最後、我を失って暴れることしかできなくなる。力の限り暴力を尽くす姿はとてもではないがヒーローとは思えない。よくてアンチヒーローだ。 天才物理学博…

全能感を失ったときヒーローになる はじまりの物語『アイアンマン』

アイアンマンことトニー・スタークは完璧超人だ。父は著名な科学者・発明家・起業家でスタークインダストリーズという巨大軍事企業を一代で築き上げた天才ハワード・スターク。 その財産と才能を大いに引き継いだトニーは、最も成功した天才として君臨するこ…